夏になると、なんとなく体がだるい、寝つきが悪い、イライラしやすい…。
そんな「はっきりした原因がわからないけれど不調」を感じること、ありませんか?
それは「夏のなんとなく不調」。実は、自律神経の乱れが関係していることが多いのです。
家事や育児に追われながら、気温や生活リズムの変化にも向き合うママたち。だからこそ、毎日の暮らしの中に、小さな「整える習慣」を取り入れてみませんか?
自律神経ってなに?なぜ夏に乱れやすいの?
自律神経とは、呼吸・体温調節・内臓の動きなど、私たちの体のバランスを無意識にコントロールしている神経です。
交感神経(活動モード)と副交感神経(リラックスモード)がバランスよく働くことで、心も体も元気に保たれています。
でも夏は、この自律神経が乱れやすい季節。
• 強い日差しや暑さによるストレス
• 冷房と外気温の差
• 寝苦しさや食欲不振
• 冷たい飲み物や食事のとりすぎ
こうした日常の積み重ねが、自律神経に負担をかけてしまうのです。
自律神経を整える5つの夏習慣
自律神経を整えるには、特別なことをする必要はありません。
いつもの暮らしの中に、小さな習慣を取り入れていくことがポイントです。
朝起きたら太陽の光を浴びる
朝の自然光には、体内時計をリセットし、自律神経の切り替えをスムーズにする効果があります。
朝の気持ちよさが、その日一日の土台になります。

カーテンを開けて朝日を浴びるだけでもOK!
冷たい食事には「温かい一品」を添える
素麺や冷やしうどんなど、夏はどうしても冷たいものが中心に。
でも冷たい食事だけだと、胃腸が冷えてしまい、自律神経にも負担がかかります。
そんなときは、温かいみそ汁やおひたしなどを一品添えて、内臓をやさしくサポートしてあげましょう。
室温は“冷やしすぎない”を意識する
冷房が効きすぎると、体が冷えて血流が悪くなり、自律神経の働きも低下します。
エアコンの設定温度は25〜28℃を目安に。
冷気が直接当たらないようにしたり、靴下や薄手の羽織で調整するのもおすすめです。
夜はぬるめのお風呂でリラックス
夏こそ、湯船につかる時間を大切に。38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分ほど入ると、副交感神経が優位になり、深い眠りにつながります。
疲れがたまりがちな夏の夜は、入浴の力を借りて体をゆるめてあげましょう。

子供がいると、なかなかゆっくり入れない時もあります…(笑)
日中の深呼吸や軽い運動も効果的
体がだるく感じるときこそ、軽いストレッチや深呼吸を取り入れてみてください。
ゆっくりと呼吸を整えることで、自律神経のスイッチが切り替わり、気分もすっきりします。
子どもと一緒に体を動かしたり、外の風を感じながら深呼吸するだけでも効果があります。
冷たいものとの付き合い方の工夫
暑い日はついつい、アイスや冷たいジュース、素麺などを口にしがちです。
でも、冷たいものをとりすぎると、内臓が冷えて働きが鈍くなり、自律神経のバランスも崩れやすくなります。
「全部が悪い」というわけではありません。大切なのは、冷たいものと上手に付き合うことです!
• 冷たい食事には、温かい汁物や副菜をセットにする
• 麦茶だけでなく、常温の水や白湯も取り入れる
• アイスは1日1回までにし、体が温まっているお風呂上がりに食べると負担が少ない
• スムージーにはしょうがやシナモン、黒ごまなどの温め食材をプラスする
こうしたちょっとした工夫が、体を冷やしすぎず、自律神経の安定にもつながります。
自律神経を整える、夏のおすすめ食材
食材選びも、自律神経を整えるポイントのひとつです。
特におすすめしたいのは、以下のような栄養素を含む食材です。
• ビタミンB群(豚肉、大豆製品、玄米)
• クエン酸(梅干し、レモン、酢)
• マグネシウム(海藻類、きのこ、ナッツ)
• 発酵食品(みそ、納豆、ぬか漬けなど)
暑い季節でも、腸内環境を整える食事を意識することで、体の内側から「ととのう力」が高まります。
さいごに
夏は知らず知らずのうちに、体にも心にも負担がかかりやすい季節。
だからこそ、「ちゃんとしなきゃ」ではなく、できることから、少しずつが合言葉。
朝の光を浴びること、温かい汁物を添えること、ぬるめのお風呂で一息つくこと。
どれも簡単なことですが、それが日々の「整え習慣」になって、自律神経の安定につながっていきます。
今日から、小さな「ととのえ」を始めてみませんか?
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