冷たいものばかり食べていませんか?胃腸が弱ったときの対策とは

おやこじかん

暑い日が続くと、つい冷たいアイスやジュース、そうめんなどに手が伸びてしまいますよね。ひんやりとした食べ物や飲み物は、体をクールダウンさせてくれる反面、胃腸への負担が大きいことをご存じでしょうか。

大人はもちろん、体が小さくてまだまだ未熟な子どもは特に、冷たいものを摂りすぎると胃腸の働きが落ちやすくなります。すると、食欲が落ちたり、お腹がゆるくなったり、なんとなくだるい…そんな「夏の不調」につながってしまうことも。

今回は、

「冷たいものばかりで胃腸が弱ったときのサイン」や、

「体を整えるための食事や生活の工夫」について、わかりやすくご紹介します。

冷たいもののとりすぎで起こる不調とは?

冷たい食べ物や飲み物が体内に入ると、胃腸が内側から冷やされてしまいます。特に氷入りの飲み物や冷えたおやつを頻繁に摂ることで、以下のような不調が現れることがあります。

• 胃もたれ、消化不良
• 食欲の低下
• 下痢や軟便
• お腹の張り
• 体のだるさや疲労感
• 冷え(手足やお腹)

子どもの場合は、「手足やお腹を触ると冷たい」「元気がない」「ごはんをあまり食べない」などのサインが見られることもあります。

単に暑さのせいだけではなく、冷たいものの影響で胃腸が弱っている可能性もあるのです。

なぜ冷たいもので胃腸が弱るの?

• 冷たい飲食物が胃腸の血流を悪くする

• 消化機能が落ちて、胃もたれ・下痢・食欲不振の原因に

• 自律神経が乱れて、全身のだるさにもつながることも

胃腸を整えるための工夫

胃腸が弱っていると感じたときは、食べ物だけでなく、生活習慣も見直してみましょう。毎日のちょっとした工夫で、胃腸はぐんと元気になります。

朝は温かい飲み物を選ぶ

起きたばかりの体は、体温も低めで内臓もまだお休みモード。

冷たい水を一気に飲むのではなく、白湯や温かいお茶をゆっくり飲むことで、内臓をやさしく目覚めさせることができます。

とくに白湯は、胃腸を温めて働きを助ける効果があり、朝一杯の習慣としておすすめです。

体を温める食材を取り入れる

夏でも、冷房や冷たい食事で体は思っている以上に冷えています。

しょうが、にんじん、かぼちゃ、ねぎ、味噌など、体を内側から温める食材を意識して取り入れてみましょう。

とくに味噌汁は、具材を変えるだけで栄養も温かさも取れる万能メニューです。

よく噛んで食べる

忙しい毎日ですが、早食いや飲み込むような食べ方は胃腸に大きな負担をかけます。

1口につき30回を目安に噛むことで、消化を助け、満腹感も得られやすくなります。

食べ過ぎの防止にもつながるので、胃腸にも体重管理にもやさしい習慣です。

食べる時間を整える

不規則な食生活や夜遅くの食事は、胃腸のリズムを乱します。

できるだけ朝・昼・晩を決まった時間に食べることが、胃腸をいたわる第一歩。特に寝る直前の食事は避け、寝る2〜3時間前までに食べ終えるのが理想です。

発酵食品を取り入れる

胃腸の調子を整えるには、腸内環境を良くすることも大切です。

納豆、ヨーグルト、味噌、ぬか漬けなどの発酵食品には、善玉菌を増やして腸の働きを活発にする効果があります。

毎日の食事に少しずつ取り入れて、腸内フローラを整えていきましょう。

お腹を冷やさない

薄着になりがちな夏ですが、お腹周りの冷えは胃腸の不調に直結します。

室内の冷房が強いときは、腹巻やひざ掛けなどでお腹を守ってあげましょう。

また、冷たい飲み物を飲むときは、常温の水と交互にするなど、冷えすぎを防ぐ工夫も大切です。

胃腸を元気にするメニュー例

体を冷やしすぎず、胃腸を整えるのにぴったりな食べ物はこちらです。


• すりおろしりんご(消化によく、子どもにも◎)
• かぼちゃの煮物(やさしい甘みでほっとできる)
• 具だくさん味噌汁(体を温め、栄養もたっぷり)
• 野菜たっぷりのスープ
• おかゆややわらかいごはん
• 温めたバナナ(腸内環境も整う)

子どもには、冷たいアイスの代わりに冷凍りんごや焼き芋ゼリーなどを選ぶと、胃腸にやさしくて安心です。

子どもへのケアも忘れずに

子どものお腹は大人以上に冷えやすいので、日々のケアが大切です。

• 湯船にしっかり浸かる(シャワーだけで済ませず、体を芯から温める)
• 食後に温かいお茶を飲む習慣をつける
• お腹を冷やさない服装(腹巻きやタンクトップなど)
• 就寝時、お腹にタオルをかけてあげる


「手足やお腹が冷たくなっていないか?」を目安にして、冷えのサインを見つけてあげましょう。

おわりに

暑さが厳しい夏。冷たい食べ物や飲み物は、心も体も一時的にリフレッシュさせてくれますが、摂りすぎると胃腸の働きを弱め、食欲不振や不調の原因になることもあります。

毎日の食事に、温かいものや体をいたわる工夫を少しだけ取り入れて、家族みんなが元気に夏を乗り切れるようにしましょう。

冷えた体には、「温める」ひと手間を。

それだけで、夏のなんとなく不調がやわらぎ、毎日がもっと快適になりますよ。

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