子どもが3歳くらいになると、「やってみたい!」という気持ちがぐっと強くなります。
この時期に一緒に晩ごはんを作ることで、食べ物への関心が高まり、食育にもつながります。
食育とは、食べ物を知り、作り、食べる喜びを感じること。お手伝いを通して、達成感を味わいながら自然と学ぶことができます。
親子で料理をする時間は、単にご飯を作るだけでなく、子どもが自分でできることを増やし、自信を育てる大切な時間です。
最初は簡単で危なくないお手伝いから始めて、少しずつステップアップしていくと、楽しく安全に料理を体験できます。
包丁を使わない!3歳からできるお手伝いリスト

• レタスをちぎる
大きな葉を小さくちぎるだけで、指先の感覚遊びになります。サラダやスープに入れるサイズにちぎれるので、そのまま食卓に出せます。自分でちぎったレタスは、食べるときにも愛着がわきます。
• トマトのヘタをとる
つまむ動作の練習になります。小さな作業でも「自分がやった!」という達成感があり、食材に興味を持つきっかけになります。ミニトマトなら子どもでも掴みやすく、感覚遊びとしてもおすすめです。
• きゅうりをポキっと折る
折ったきゅうりは浅漬けやサラダにそのまま使えるので、すぐ食卓に出せます。そのままだと折りにくいので、半分に切って、さらに縦にも半分に切っておくと子供の力でも折りやすくなります!
• とうもろこしの皮をむく
外側の皮をむく楽しさや、中から黄色い実が出てくるワクワク感も味わえます。皮をむくことで食材の形や色を知ることができ、興味を育てます。
• 枝豆をさやから出す
指先の力を使う練習になり、リズムよく作業することで夢中になれます。豆を一粒ずつ取り出すことで集中力も養えます。
• 海苔をちぎる
いろんな形にちぎれるのが楽しく、ご飯にかけると「自分が作った!」という気持ちになります。見た目が変わることで料理への興味も高まります。
• お皿に盛り付ける
盛り付けるだけでも立派なお手伝い。料理をどう見せるかを体験でき、達成感につながります。子どもの感性が見える瞬間でもあります。
• ご飯をしゃもじでよそう
力加減の練習になります。少しくらいこぼれても大丈夫!食べる前のワクワク感が高まり、「自分が作った!」という満足感も増えます。
• ハムやチーズを手でちぎる
サラダやサンドイッチにそのまま使えます。柔らかいので小さな手でも扱いやすく、食材に触れる楽しさを体験できます。
• 調味料をふりかける(ごま・青のり・かつおぶし)
「最後の仕上げ」を任せることで子どものやる気がアップします。自分で味付けする楽しさを感じられる作業です。
ステップアップ!包丁にチャレンジ

少し慣れてきたら、子ども用の包丁や波型カッターで安全に切る体験を取り入れましょう。ここでは、複数のポイントに分けて紹介します。
- 安全な包丁を選ぶ
• 子ども用の包丁や波型カッターを使うと、切る楽しさを感じられますし。ケガの心配が少ないです。
• 大人は必ずそばについて見守りましょう。 - やわらかい食材から始める
• バナナ、ゆでたじゃがいも、にんじん、かぼちゃのスティックなど、力をあまり使わず切れるものがおすすめです。
• 固い食材はまだ避けましょう。 - 猫の手を教える
• 手のひらを内側に折り込んで、指先を守る「猫の手」の姿勢で切ると安全です。
• 「指が切れないように持つ」習慣をつけることで、将来も安心して包丁を使えます。 - 切る動作を楽しむ
• 上手に切れなくても大丈夫。切る感覚を体験することが大事です。
• 「切れた!」という成功体験を積むと、食材に興味が出て、自分で作りたい気持ちも高まります。 - 徐々にステップアップ
• やわらかい食材に慣れたら、少しずつ固い野菜やフルーツに挑戦してみましょう。
• 大人が見守りながら安全に範囲を広げていくと、子どもの成長も実感できます。
実際にできる晩ごはん献立例

- 親子カレーライス
• 子ども:玉ねぎの皮むき、ゆでて柔らかくしたじゃがいもやにんじんを切る
• 大人:野菜を切る、炒める、煮込む
• ポイント:完成した時の達成感が大きく、食べる楽しさも倍増します。 - 手巻き寿司(サンドイッチでもOK)
• 子ども:ご飯をしゃもじでよそう、具材を並べる
• 大人:具材の準備
• ポイント:自分で好きな具材を巻いたり並べたりできるので、「作った!」感がしっかり味わえます。 - ポテトサラダ
• 子ども:ゆでたじゃがいもをつぶす、キュウリやハムなどほかの具材を混ぜる、マヨネーズやドレッシングをかける
• 大人:野菜を切ってゆでる、他の具材を準備しておく、味付けを調整
• ポイント:混ぜる作業は簡単ですし、達成感を味わえます。楽しみながら取り組めます!
まとめ
3歳でもできるお手伝いはたくさんあります。「できた!」という体験は、自信につながり、食べる楽しみも増えます。
包丁体験は安全に配慮しながら少しずつ取り入れると、子どもは食材に興味を持ち、料理への意欲も高まります。
親子で一緒に作る時間は、ただご飯を作るだけでなく、子どもの成長を見守り、食べ物への興味を育てる大切な時間です。毎日の晩ごはんを通して、楽しい食育の時間を作ってみてください♪
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