「これ食べたくない!」「着替えない!」「ママがいい〜!」
朝から晩まで“イヤイヤ”の連続…。
そんな時期ありますよね。
わが家の子供も、2歳半〜3歳くらいのとき、それはもう毎日が戦いでした。
ついイライラしちゃって…「もうやめて〜!」と心の中で叫ぶ日も。
でも、ある時から声のかけ方をちょっと変えてみたら、子どもの反応も、私の心も楽になったんです。
今回は、そんなわが家で実際に効果があった「魔法の声かけ」を5つご紹介します。
イヤイヤ期ってなんで起きるの?

イヤイヤ期は、子どもの心と脳が成長している証拠なんです!
①自我が芽生えてくるから
赤ちゃんの頃は何でも受け身だった子どもが、だんだんと「自分でやりたい」「自分で決めたい」っていう気持ちが出てきます。でも、まだその気持ちをうまく言葉にできない・行動に移せないから、怒ったり泣いたりで表現しちゃう。
②脳の発達が未熟だから
感情をコントロールする前頭前野っていう部分が、まだまだ発達途中。
【前頭前野ってどんなところ?】
前頭前野は、おでこのすぐ裏あたりにある脳の一部で、脳の中でもとっても重要な「司令塔」みたいな場所
こんな働きをしている
• 感情のコントロール
→怒りや不安を抑えたり、落ち着いた判断ができるようにする
• 注意や集中を保つ
→やるべきことに集中したり、途中で気を散らさずにやり遂げる力
• 相手の気持ちを考える
→共感したり、人とのやりとりをスムーズにする力
• 我慢する力(自己抑制)
→「やりたいけど今はがまんしよう」と考えられるようにする
前頭前野が未発達な子供。イライラした気持ちをおさえたり、我慢したりするのが難しいんです。

大人でも難しい時ありますよね
③親を“安心できる存在”だと思ってるから
イヤイヤを一番ぶつけるのがママなのは、「この人なら受け止めてくれる」って信じてる証でもあります。だからこそ、ママはしんどいんだけどね…!
まとめると…
イヤイヤ期は、
• 心の成長(自我の芽生え)
• 脳の未発達(感情のコントロールが苦手)
• 安心できる人に甘えてる
この3つが重なって起こる自然な成長過程なんです!
わが家で効いた!魔法の声かけ5選
「○○したかったんだね」
- 片づけをしない時「まだ遊びたかったんだね」
- 自分でやりたかったのに手伝われた時「自分でやりたかったんだね、次は自分でやろうね」
- お菓子をもっと食べたい時「もっと食べたかったんだね」
「ダメ!」の前に、まずは気持ちを受け止めてあげる・共感してあげる
子どもって「わかってくれた」だけで心が落ち着くこともあるんですよね。
「どっちがいい?」
- 着替えを嫌がる時「赤い服にする?青い服にする?」
- 歯みがきを嫌がる時「ママがみがく?パパがみがく?」
- ご飯を食べない時「ご飯から食べる?お肉から食べる?」
- 片づけをしない時「お人形とブロック、どっちから片付ける?」
大人が決めつけるより2択を与えてあげたほうが、自分で選んだという満足感があり、子供も納得してくれます。
「ママも○○してくれるとうれしいな〜」
- 片づけをしてほしい時「○○ちゃんが片付け手伝ってくれると嬉しいな」
- ご飯を食べてくれない時「モグモグしてくれると嬉しいな」
- 靴を履くのを嫌がる時「靴はいてくれるとママ助かるな」
- 兄弟げんかのあと「〇〇ちゃんに優しくしてくれると嬉しいな」
こちらの気持ちを素直に伝えると、意外と響くことも。
「やらせる」より「お願いする」ほうが子供のやる気も出て、うまくいく場合もあります。
「○○ちゃん、どうしたい?」
- 泣き止まない時「泣いてるけど、どうしたい?」
- うまくできなくて怒っている時「ママが手伝おうか、それとももう一回自分でやってみる?」
- 絵本を読む時「どの絵本が良い?」
感情をぶつけられると、つい親も反応してしまいがち。
そんなときは一呼吸おいて質問するのがコツ。
子ども自身に“自分の気持ち”を整理させてあげるイメージです。
「あと何回で終わる?」
- 公園で帰りたがらない時「すべり台あと3回したら帰ろうね」
- お風呂に入りたくない時「あと10秒遊んだら入ろうね(一緒にカウントダウン)」
- テレビをもっと見たい時「今見てるのが終わったら、バイバイしようね」
遊びやテレビをやめられないときに便利なのがカウントダウン方式。
「わかった!」と納得してくれる確率がUP!
見通しがあると不安が減って、イヤイヤも減りました。
実際に試してみて感じたこと
正直、どの声かけも毎回うまくいくわけじゃありません。
でも、少しずつ子どもとのやりとりが穏やかになって、私自身のイライラも減っていきました。
「なんでそんなに怒っちゃったんだろう」って、寝顔を見ながら自己嫌悪になる夜が減ったのが一番の変化かもしれません。
【最後に】
イヤイヤ期って、本当に消耗しますよね。
子どもも頑張ってる。でも、ママだって毎日がんばってる。
「魔法の声かけ」と言っても、うまくいかない日があって当たり前。
そんなときは、「今日は乗り切っただけで100点!」って思っていいと思います。
毎日100点は取れなくても、心のどこかに「この子、かわいいな」と思える瞬間があれば、きっとそれで大丈夫。

少しずつ乗り越えていきましょうね
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